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施設情報
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鴨川地区
鴨川市の中心地。前原海岸はサーフィンのメッカとしても有名。商業施設なども多く集まっている地区で,お買物にも便利です。
歴史文化
鏡忍寺
キョウニンジ / Kyoninji
日蓮聖人の小松原の法難の地に創建された名刹
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鏡忍寺
電話番号:04-7092-0604
鏡忍寺祖師堂欄間 「布袋・寿老人・唐子」 天明年間初め(1782頃)の製作と推定
寿老人が布袋に酒をすすめています。しかし布袋は笑いながら左手で「もう結構」という素振りで杯を前に出しません。それでも何度もすすめられて、結局は「それではもう一杯だけ・・・」そんなやりとりがまだまだ続きそうな気配がします。酒のさかなは長寿にもととなる桃でしょうか。寿老人の足もとには料理を入れた重箱が置かれていますが、その表面には金銀砂子の細かな模様が彫り込まれています。中央図と同じく松の枝と葉が全面的に配されていますが、右端には菊の花、布袋の袋の近くには松竹梅のうちの竹(笹)が添えられています。
鏡忍寺祖師堂欄間 「大黒・毘沙門天・鶴」 天明年間初め(1782頃)の製作と推定
大黒が打ち出の小槌を抱えて俵に寄りかかって寝ています。多分、酒を飲んで気持ち良くなりついつい寝込んでしまったのでしょう。隣の毘沙門天がその大黒の耳たぶをつまんでいます。一方の手には杯が握られています。 「おい、寝るな、まだ呑むぞ」と耳を引っ張って起こそうとしています。何やら、現代の宴席でも見かける光景を思い出します。200年前のひとたちもこの二人の様子を見て、『自分たちと同じようなことをしているな』と感じたでしょうか。現代の私たちも昔のひとたちも、酒の席ではだいたい同じようなことをしているのかもしれません。吉祥図にふさわしく鶴が飛んでいます。また中央・右図とは異なり、松竹梅のうちの梅の枝と花が配されています。この七福神の三面で松竹梅がそろうめでたい図柄になっています。
おすすめコメント
伊八作品
舞う恵比寿、眠る大黒(初代・伊八30代前半の作品)
鏡忍寺は、日蓮聖人「小松原の法難跡」として有名な日蓮宗の寺である。文永元年(1264)11月11日(旧暦)の日暮れ時、日蓮聖人一行10名ばかりは、天津城主工藤吉隆の屋敷へ向かっていた。花房(鴨川市)の蓮花寺を発って、小松原にさしかかると、数百人の伏兵が聖人一行を急襲した。かねて日蓮聖人に敵意をいだいていた地頭の東条景信とその手下である。剛力無双の弟子・鏡忍房日暁は、かたわらの松の木を引き抜き得物として、良く応戦したが打ち死にし、日蓮聖人も額に三寸の傷をうける。出迎えに来た工藤吉隆により、九死に一生を得るが、吉隆自身は戦死する。この法難より17年後日蓮聖人在世中、弘安4年(1281)に吉隆の子・日隆がこの地に妙隆山鏡忍寺を建立し、鏡忍房と吉隆を弔う。伊八作品は、平成19年に新建築した祖師堂正面の欄間三面に飾られている。
文化財指定等
御神槇(市指定天然記念物)
切妻萱葺き屋根の向唐門(市有形文化財)
住所 |
〒296-0044 千葉県 鴨川市 広場1413 |
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TEL | 04-7092-0604 |
FAX | 04-7092-0604 |
アクセス |
JR外房線安房鴨川駅より路線バス「鏡忍寺入口」10分 館山道君津ICより約40分 |
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